リアルすぎる「峠に走るサルの一生」 前編
最近台湾のインターネットでもうそろそろ飽きるほど、バズってるバイクのライダーをテーマとする動画がある。「山道猴子的一生」(峠に走るサルの生涯)というタイトル。
※Youtube動画より
動画は上下2話に分けられ、上は7月に発表された以来徐々に人気を集め、やっと8月中旬に待望な下が発表。現時点(8/20)、上下2話とも再生回数400万ほど伸びた。
台湾のバイクライダーの間に止まらず、一気に色んなところも話題になって、台湾人に(リアルすぎるから)神作と呼ばれている。
Youtube動画はこちら→ 上集 / 下集
まだ中国語の字幕しかないが、一番下に物語の簡単解説を付く。
【紹介】
タイトルは思わず?と思う方がいるだろう。こちらが言及するサルは動物ではなく、バカバカしい言動を取る人間のことだ。このような人は、何かの見栄えのために、峠にあり得ない自己流の乗り方で走り回っている。昔奥多摩周遊道路のD〇N走り屋に似てるかな?
動画の主人公たちは、ミームで多用されるキャラクターを使い、自分で書いた背景やバイクを入れ込んだ。細かく表現することも、ネット民に絶賛される一つのポイント。
物語の内容は、主人公はSNSでの見栄えに、収入はそれほどないことを無視して、無理矢理に大型バイクを購入。そこからどんどん自分を地獄まで追い詰め、悲しい結末になった。
一見よくある魂を悪魔に売る話のように見えたが、あまりにもバイク乗りあるある満載で生々しすぎたから、すぐにライダー間の話題作になっている。
いわゆる、このような要素:
①スクーター乗りは峠で大型バイクを追い越せることに自慢。
②低収入なのに、大型バイクで長いローンで買う。
③バイク購入の時点、バリバリ改造は王道。
④ステーカー魔。有名人になったらステーカーで商売。
⑤バイク女子はみんなにチヤホヤされる。
⑥峠はサーキットのような走り方。(しかも自己流)
⑦台湾の峠に流し撮りは流行っている。
中に実在するYoutuberの動画も再現して、本人も生配信に動画を再生して、自分が出したシーンに腹筋崩壊(ネタバレ注意)。
*********************************
【社会現象】
現在は、動画に出場した関連商品メーカーから、異業種までのFacebook公式ページの投稿にネタを入れた。
・ヘルメット(廃盤品である投稿、出番なしの泣き投稿)
・バイクメーカー(出番なしが安全運転の呼びかけ投稿)
・コンビニ(似てるがうちじゃないの投稿)
・大型スーパー(安くて手に入れた高級車の宣伝投稿)
・書店(言及した言葉の出典の宣伝投稿)
*********************************
【台湾のバイク事情】
大型でも高速道路が走れないので、ロングツーリングの時山道を通ることが多い。また、ただ走る気分がほしいライダーは、休日にわざと峠攻めいく伴って、道端の溝に待ち伏せているカメラマンもいっぱいいる。
結局、流し撮りの写真のために、このようなライダーは同じカーブに繰り返して走ることや、無理矢理に誰かを追い越したいために事故ったことは、休日の峠の日常茶飯事だ。
あまりにも事故が頻発に起きるので、役所からも色んな対策を考えた。オービスの増設、スピード違反取締区間(走行時間が短すぎるとNG)の設置、お巡りさんがよく出没する、改造と騒音の過剰取締など。元々快走路である峠道でも、一気にうっとうしくなった。
私個人の感想や物語解説は後編に続く・・・here