更新忘港町住人

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ローカル色が濃い、「拍謝少年」

前に書いた「告五人」、「草東沒有派對」の2バンドとは違って、名前から、曲名、歌詞は完全に台語(台湾語、閩南語)の構成で、台湾ローカル色がとても濃いバンド「拍謝少年」を紹介。

 


※1stアルバム「海口味」。

 

拍謝少年(Sorry Youth):
■公式サイト
■Facebook公式ファンページ
■wikipediaページ
■Youtube公式チャンネル

※一部動画は日本語翻訳字幕が付いている!翻訳マシンじゃなく、ちゃんとプロが翻訳するレベル。これは素晴らしい。

 

2005年から活動開始。メンバーは3人。

 

少し閩南語(台湾メインの方言)が分かる方は、「拍謝」という字に馴染んでいるはず。そう、これは「すまない」という意味。つまり彼らは、「すまない少年」=「Sorry Youth」。wikipediaによると、アメリカのSonic Youthから取ったらしい。

 

最初のアルバム「海口味」(海沿い出身スタイル)に歌詞だけローカル色が伝えた。あの頃のタイトルはまだ普通の國語(中文)だった。ジャケ写はとても面白い。台湾中南部特産物である魚の「虱目魚」(サバヒー)の魚拓のため、その以降はバンドの目印になった。

 

最初サバヒーの魚拓で印刷されたタオルがライブ会場に販売されて、そのまま廃盤される予定だったが、あまりにもリクエストが多すぎて、数回復刻版がもリリース。それでも、また売り切れたほどの大人気。(私も数回買うチャンスをそびれた、、、残念)

 

 

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※「台17」蚵寮漁村小搖滾ver
海沿いの国道、台17線をタイトルにした曲。また、その国道でしか行けない高雄の漁村「蚵仔寮」で開催された野外フェスの映像。

※備考:フェスのことは以前の記事「Small Oyster Rock:漁村にフェス開催?」も、是非ご参照ください。


※「台17」
ガレージver:
ヤマハさんとのコラボ企画。基隆にある特別契約店に、まさかのガレージライブ。

 

 

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2ndアルバム「兄弟沒夢不應該」(友よ、夢ないなんて情けない)から、ますます台語や台羅文に浸透している。メンバーらの精神意思も完全にthe 台湾で、色んな社会運動を参与してるし、歌詞にも歴史や庶民の話を入れてる。

 

更に、2021年発売アルバムの「歹勢好勢」(悪い時期・いい時期)に、自らが会社を立ち上げ、クラウドファンディングの形で資金を調達して作った作品だった。このアルバムはコラボが多く、今までのない拍謝少年の可能性が発掘されたようにとても面白い。以下、私個人のおススメ2曲をご紹介。

 

 

※「百百人生」(様々な人生):公式PV。日本語の翻訳字幕は本当に言葉遣いが美しい。


★「百百人生」大港開唱Megaport Fes. 2022ver:

 

配信アプリで聞いたので、Aメロからは少しテクノ要素が入って、あれ?って思って、Bメロに入ったらあの女性ボーカルの歌声に完全に魅力された。タイトルをよく見てみたら、まさかあのTizzy Bacのボーカル兼キーボードの惠婷さんだった。

前から彼女が実は台語の曲が一番好きで、よく本業バンドのほかに、台語曲が歌えるバイトを掛け持ってるうわさが聞いた。本当にウマい!フェスでの映像は、いつもの惠婷さんと違う雰囲気がしてすごく不思議。

この曲は、30代以降家を出た若者の気持ちがよく表す作品。コメント欄に、「涙こぼれ」と言った方が多い。

 

 

※「出巡」(神様の巡回):


★「出巡」大港開唱Megaport Fes. 2022ver.

 

タイトルは台湾の宗教伝統行事「出巡」(巡回)になっているが、実際は昔政治問題に関わる歴史話なのだ。時代錯誤による冤罪に陥ったお年寄りが、神様に気持ちを訴えたいような曲。