台南の縁結び神様02:外れのお寺、参拝礼儀作法
前編はこちら。
前編に話した4軒のほかに、こちらのお寺も有名なので、別の日に訪れた。
少し遠い外れにある。近頃再開発で再びブレイクしている安平老街から、車20分ほど行ける「四草」にあり、市内からバスが通る。
立派な建物に、月老専用の宮殿があって、市内の月老廟とは段違いスケールになっている。しかも、キレイなデコレーションの照明が付けられ、キラキラ✨
φφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφφ
月老の参拝に、下記の礼儀作法を覚えていくと、よいご利益がもらえそう。
【お供え物】
1.花:メインはユリ。特にピンク(濃いピンク)はオススメ。
※備考:中国語では、「百年好合」(末永くお幸せに)という縁起の良い言葉があるので、因んでユリ(百合)で祀る。また、赤に近いものは花嫁の色のため。
2.お菓子:甘いもの(チョコが一番)、桂圓(金木犀の実の干し物、台湾のスーパーで買える)
3.フルーツ:リンゴはオススメ。
※備考:2と3のお供え物に、酸味や苦みなどの味は、辛い恋に連想するので、避けてください。甘味は一番無難。
【参拝方法】
1.お供え物をキレイにして、盛りつける。
お寺のシンクに、食品類のお供え物を洗って、赤いお皿に盛りつける。赤いお皿は、一般的にお寺のシンクの横に置いている。もし赤いピンがあれば、生け花もしよう。上記のものがなくても、お供え物と花の束をそのまま机にお手もOKだし。
※お供え物はとりあえず赤い器で。
2.金紙とお線香を購入。
日本の神社のお賽銭のようなもの。一般的に受付から購入できる。値段はほとんどセットで100~200台湾ドル。お寺によって、赤い糸と同梱するところもある。
※備考1:赤い糸は、初回限定。1人基本的に現時点、1本。多すぎるのは、浮気性になって、色んな縁が喧嘩するので、辞めてください。同じ糸で、ほかのお寺に持参して参拝することが可能。
※備考2:受付は、お寺によって場所はばらばら。近くに金紙(黄色紙の束)がたくさん置ているところ、参拝殿の隅っこに事務机などが主流。
3.上記の1+2を主神の前の机を置く。
一般的に入口からすぐに見える正面の神様は主神。繫盛するお寺であれば、必ずほかの参拝者が置いているお供え物が見つかるはず。メインの神様のほかに、月老のために別のお供え物を用意したら、同じように月老の前の机に。
※ご注意:建物の真ん中の扉(神様専用)からの出入りを避けて、両側の扉を使ってください。また、一般的に主殿に向かうと、右から入り、左から出る。
お寺によって、参拝の仕方は少し異なるので、事前にお寺の方に確認しておいた方がいい。言葉が通じない方は、ほかの参拝客を覗いで真似したら間違いなし!実は礼儀作法が多少間違っても大丈夫。一番大事なのは、誠心を持つこと。
こちらで一番通用するルールを紹介。
4.お線香に火をつけて、参拝を始める。
近場に必ずガスコンロや、ロウソク台がある。付けた後、口で火を吹かないで、お線香を束で振ってください。(不敬のため)
5.参拝の手順:
①主殿の外から、外に向けてお線香を持つ。一番外は「玉皇大帝」(神格で一番上)に、自分の名前と願い事をざくっりと伝える。「良い縁がもらいたい」、「健康であるように」などはOK。終われば、最初の3本を一番外にある香炉に差す。主殿の外に合わせて1つのもある。同じ場所に差してもOK。
②その次は、主神も同じように参拝。この時は、生年月日、住所、願い事など、もっと詳しく説明。ただ、願い事は手短いに言うことは大事。ごちゃごちゃになっちゃうと、何が言いたいのか自分も混乱してしまうかも。終われば、4と同じ3本を主殿外の香炉に指す。
③順路より進んで、ほとんどの神様は同じやり方で参拝。メインの目的の月老は、新しい縁がほしい方は、理想タイプを伝えてもよい。(現実的な条件でお願いします)
6.参拝後、金紙を燃やす。
最初にお線香と購入した金紙を専用の釜に燃やす。近頃、エコのため、その場に燃やせず、ある場所に集中して外部に出すか、金の紙自体が使用しないなど様々なやり方がある。
7.もらった赤い糸は、月老(あるいはの前の香炉に回してお線香の煙を覆わせる。
赤い糸は、最初に金紙と一緒にもらうか、参拝後で受付からもらう。台湾では、お線香の煙は縁起がいいものとして、お守りや財布を香炉の上に回して、煙を覆わせる。
回し方は、神様に面する方向で、時計回り3回。お線香の煙が多ければ多いほどよい。
(追加)推奨する参拝日:
・月老の誕生日(旧暦8月15日)
・バレンタイン(西暦2月14日)
・旧暦7月7日(七夕)
・旧暦毎月1日か15日など、が主流のようだ。